私は、これまでに11回転職した。当初からこうした職業人生を計画したわけでは決してないし、結果的に、失敗や無駄もあった。毎回、遠い将来ではなく、そのときそのときを考えて転職を決めたのだが、後から振り返ってみて、若い頃の転職と、中年期(現在四九歳だから、「中年」という言葉を受け入れる用意はある)の転職では、意味が違っていたし、結果的に、キャリアーデザインの考え方として、ある程度一般的な応用が可能な転職を経験してきたように思える。
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大学卒業後、第一希望の商社の財務部(配属部署も第一希望だった)に入社したのだが、二〇代で三回転職した。これらの三回の転職の、第一の目的は、常に「よりレベルの高い仕事を身につけられるように」という点にあった。