Nさんは塗装技術A社に勤務する生産管理エンジニアだが、会社の業績不振と給与の低さから転職を考えるようになった。しかし、転職するに際し、Nさんには自分が通用する自信が持てなかった。「世の中で三十歳というと、一人前に仕事ができて当たり前の年齢ですよね。独立や起業して社長として頑張っている人もいると聞きます。それにひきかえボクと来たら。エンジニアとしてはまるで半人前。まだまだ、勉強しなくてはいけないこと
エンジニアとしてはまるで半人前... の続きを読む
一九九〇年ごろまでは学校卒業時に正社員として就職することが当然視されていた。それが今や新卒就職が高いハードルとなり、一〇年三月には大卒者の三二万九〇〇〇人しか就職できず、無業のまま卒業となったり、アルバイトやパート、留年等の選択を余儀なくされ、この年「二年目の就活」に取り組んだ学生、若者も多かった。学生、若者たちはなぜこれほどまでに苦戦を強いられているのか。その最大要因は雇用全体のフレームが変わり
崩れる採用市場での需給バランス... の続きを読む
戦後最大の不況といえば、今回の不況以前ではオイルショックであった。次に、このオイルショックのときに何が起きたかを振り返っておこう。第一次オイルショックは1973年の不況である。円が固定相場制から変動相場制へと移行し、円高となり、そこへ第四次中東戦争が勃発して原油高と原油減産がはじまったことから起こった不況である。当時のトイレットペーパー買占め騒動は、いまもしばしば話題になる。オイルショック時に起こ
オイルショックがもたらしたもの(1973年〜)... の続きを読む
現在のアメリカ企業の行動が示すように、さらなる資本利益の追求を目的として企業業績の好調時に雇用の削減を図る、なぜなら雇用の削減に伴う退職手当の捻出は企業業績の好調時にこそ可能であるから、というのが株主支配型の企業統治の行動であれば、日本企業の行動との違いは明らかだ。前者において雇用保障の観念は制度的に否定されるのであれば、日本企業の行動は雇用の安定を優先させるものだとみなしてよい。それを可能とする
企業業績の好調時に雇用の削減を図るアメリカ... の続きを読む
私は、これまでに11回転職した。当初からこうした職業人生を計画したわけでは決してないし、結果的に、失敗や無駄もあった。毎回、遠い将来ではなく、そのときそのときを考えて転職を決めたのだが、後から振り返ってみて、若い頃の転職と、中年期(現在四九歳だから、「中年」という言葉を受け入れる用意はある)の転職では、意味が違っていたし、結果的に、キャリアーデザインの考え方として、ある程度一般的な応用が可能な転職
私の転職を振り返る... の続きを読む